第一話「鴉開眼」
夜を忘れた街・新宿。隣り合う妖怪の存在を忘れ、浮かれ暮らす人間たち。
古来より、からみ合うこのふたつの世界の秩序は”ゆりね”と”鴉”によって守られてきたが、ここにきてそのバランスは大きく乱れつつあった。
一切の「個」を捨て、街の下僕となることをさだめられているはずの”鴉”が、自らを廻向と名乗り、人間への復習を開始したのだ。街で連続する奇妙な殺人事件。
それらはすべて廻向によって新たな体を与えられた御座衆と呼ばれる機械化妖怪のしわざによるものだった。
そんな中、新宿駅にふたりの男が降り立つ。
ひとりは猟奇殺人事件解決のために本庁から派遣されたエリート警部・呉。
そしてもうひとりは、廻向を倒すために舞い戻った流浪の妖怪・鵺。
人間社会の常識にとらわれるあまり事件解決の糸口さえ見つけることができない呉とは対照的に、鵺は御座衆のひとりである河童を追い詰める。鵺の狙うライフルのスコープが河童をとらえた時、もうひとりのゆりねと鴉が現れる。
彼らこそ、新宿の大いなる意思が生み出した、
新たなる街の守人であった。
脚本:本田 雅也
絵コンテ/演出:中村 健治
総作画監督:羽山 賢二
作監:高田 晃
アクション作画監督:工原しげき
CGアニメーションディレクター:千葉 高雪

Copyright(C) 2005 タツノコプロ/鴉 -KARAS- 製作委員会